2009年09月02日

食道がん#3

食道がん#2より続く
 
それからは、いろんなことを話しました。
「Kさん。息子は今年中学はいったで。娘は高二。再来年は大学受験や。」
「早いもんやなぁ。」
「息子は○○中学。」
「へぇ。○○受かったんか〜。」
「娘は、下宿せんといける国公立めざしてくれてる。」
「さすがや。」
娘も息子もKさんのことは知っています。
娘は3歳ぐらいのときから、Kさんのいた居酒屋のカウンターでジュースをのんでいましたから。

このあたりで、Kさんはベッドの柵に洗濯バサミでとめてあったシリコンチューブをはずしました。
そして、口にくわえます。

ジュー ジュー ジュー

バキュームです。
呑み込めない唾液を吸っているのです。時々「オエッ」となりながら。
「まるちゃん。こんな機械あるやろか?」
「携帯用のバキュームか?」
「そう。退院して家に帰ったときに、いるから。」
「今は。介護用品なんでもあんで。」
「リースで?」
「あるから。探したげるから。」
「そう。」

「わし、前、大部屋にいたんや。」
「そうやん。その部屋番号をR姐さんから聞いてたから、そこ行ったら名前なかったし、びっくりした。」
「ははは。」
「わし、睡眠薬飲んでねてるから、そしたら夜中にこれが(傍らのモニター)ピーピー鳴るんや。でも気付かん。」
「はは。夜中にうるさいなぁ。」
「そやから、おんなじ部屋の人が、ナースコール押して、看護師さんが来たら、これこれって(モニターを指さす)。」
「そしたら、婦長さんがきて、『Kさん、個室に移ってもらえませんか?』やて、『わし、そんなお金ありませんよー』って言うたら、『今と同じ値段でいいですから』って。」
「なんで?」
「これや。」(部屋の隅を指さす)
部屋の隅に本当に小さい小さいシャワーの設備があった。
「これ使えへん。欠陥品や。だからおんなじ値段。」
「そうかぁ。でもまあよかったやん。」

食道がん#4に続く

 
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2009年09月01日

食道がん#2

食道がん#1より続く

Kさんの顔色が思ったよりいいと言っても、顔つきは別人。
Kさんのいた居酒屋にはスタッフとよく行っていました。
たぶんスタッフはもうKさんとは分からない・・・・というより、涙もろいK.K.なら見るなり泣き出すでしょう。それぐらい変わった。

「思ったより元気そうや。顔色もいいし。」
「うん。今日は調子ええんや。熱も36度8分。」
「よかった。よかった。」
「Kさんこれ。(例の写真集を渡す)食べられへんのやろ?そやからこれ。」
「うん。食べられへん。・・・・・・はぁあぁ。何これっ!」
「はははは。これ見て元気だし。DVDプレーヤーあるんや。よかった。これDVD付きやで。」
「あ〜〜〜。こんなん看護師さんに見られたら。」
「どこ置いとこ?」
「そのテレビの裏の棚のもっと奥に隠しといて。」

「Tちゃんはどうしてる?」
Tちゃんというのは共通の友人ですが、今年の1月に肺ガンで亡くなっています。
「Tちゃんなぁ。う〜ん。」
「どこにおんの?」
「ん〜。」
「会ってへんの?ステージ4って言うとったやろ。」(ステージ4は末期ガン)
「そうやったなぁ。」
「京都にいるん?」

「Tちゃんはなぁ、今は空にいる。」
「えっ。   そうかぁ。空かぁ・・・・・・いつ?」
「今年の1月。」

「おな  い  歳   や ったんや・・・・・・」

Tさんの目から次から次へと涙がこぼれます。
でも私は泣いてはいけない。

「最初に行った病院で検査したんやけど、ガンて診断できへんかった。そんで検査結果を東京の国立がんセンターの送ってやっとわかった。」
「そうなんか。なんでわかったん?検診で?」
「ううん。食べもんも液体もつっかえてはいらへんようになったんや。」
「へーえ。」
「そんで検査したら、胃の裏っかわにこんくらい(握りこぶし)のリンパの腫れがあった。」
「そうか。もう転移しとったんや。」
「そう。府立医大にしようかって思うたりもしたけど、京大にしてカルテ持って入院に来たけど、4時間待ちや。しんどいからって言ったら『点滴でもしましょか』ってなって、そのうち呼ばれたら、いきなりステージ4の・・・あとなんて言うたかなぁ?・・・もう手がつけられませんというヤツ。余命9ヶ月から1年ていきなり言われた。はっきり言うもんやなぁ。」
「今は言うよ。」
「あれはショックやったわ。ガーンて、テレビのドラマみたいやった・・・・」
「そうか。」
「ステージ4なんていうから、もっと上の数字があって・・・」
「違うんや。4が末期なんや。」
「そやねん。そんな中途半端な数字にするなっちゅうねん。」
「そやなぁ。末期やったらステージ100ぐらいにしとけよなぁ。」

「ほ    ん ま   やぁ・・・・
わし な  んにも  悪いこ と して へ んの  に・・・・・
 よ めい なん か げつ っ てなぁ」

また、Kさんの目からは大きな涙がこぼれます。
でも私は泣いてはいけない。

「Kさんなぁ。俺は親戚多かったし、みんなそんなもんやったで。オヤジも、東京のおっちゃんも、あの人も、あの人も。おれもそのうち追っかける。」
「そんなもんかなぁ。」
「Kさん。そやから俺はな、変ななぐさめやお決まりのお見舞いは言わへんよ。」
「うん。まるちゃんはそれでええ。」

Kさんに、やっと笑顔が戻ってきました。

食道がん#3に続く

 
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2009年08月31日

食道がん#1

昨日、友人のKさんのお見舞いに京大病院に行って来ました。
もう15年来のお付き合い。
鴨川畔の居酒屋のマスターでした。
一時は2〜3日に一度は会っていました。
Kさんの歯の治療もしましたし、そこで知り合った人も何人か患者様になってくれています。
Kさんは、若い頃祇園で働いていたこともあって、祇園の裏側だとか、遊ぶにあたって気をつけないといけないこともいろいろ教えてくれました。
面白いところも教えてくれましたし、我が家に来て子供たちと遊んでくれたこともあります。

Kさんは、2年ほど前に独立して清水の近くでラーメン屋さんを始めていました。
開店の時は、家族4人で行っていろいろとご馳走を食べました。

しばらくご無沙汰していたのですが、6月に共通の友人のR姐さんに会ったとき、R姐さんが泣きながら、
「先生。Kさんなぁ。食道がん。もう手術できへん。」
と教えてくれました。
「えっ!」
「もう水も飲めへん。胃に直接栄養入れてる。」

しばらく忙しかったので、昨日やっとお見舞いに行けました。
食べられないので、お見舞いの品をどうするか迷いましたが、近くに信長書店というちょっと異色な本屋さんがありますので、そこでオネーチャンが服を着ずに映っている写真集を2冊買っていきました。
これは遠藤周作さんが「狐狸庵閑話」に書いてあったことを真似しました。

R姐さんから聞いていた北病棟の病室に行きましたが、その大部屋のネームプレートにはKさんの名前がありません。
「あっ!」(もしかして)
念のためそのフロアーの病室を見て回ると、ありました。Kさんの名前が。しかし、個室です。
もしかして、かなり悪いのか?もっと早くに来ればよかったか?

病室のドアの窓から中を見ると、男の人がベッドに横たわってDVDプレーヤーを見ています。良かった。
コンコン

「Kさん。入っていい?」
「ん?あ〜、まるちゃんかぁ。いいよ〜」

当然すごく痩せています。管だらけ。
でも思ったより顔色もよく、喋りは以前のまま。

食道がん#2に続く

 

 
posted by maruoka-yoshimitsu at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月12日

今日で終わり


明日から夏休みです。

一昨日笑ったこと。

6チャンネルのニュースで、九州の女子アナが豪雨の被害の状況を中継していた。

「大変ひどいことになっています。
ユンボとショベルカーを投入して・・・・・」

ユンボとショベルカーは一緒です。

「マイカーと自家用車で渋滞しています。」

って言ってるようなもの。

もう少し勉強しなさい。


楽しい夏休みをお過ごしください。

 

 
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2009年08月11日

緊急地震警報


今朝は5時前に目が覚めたので、NHKのニュースを見ながらベッドでウトウトしていた。
すると突然ピポピポ。

画面を見ると「緊急地震警報」が出ていた。

アナウンサーが、
「東海地方で地震が起こります。あまり時間がありません。注意をしてください。」

その10秒後ぐらいか?

「地震が起こりました。落ち着いて行動してください。」

その1分ぐらいあとか?
私の家もゆれた。震度3。



これってすごくないだろうか?
たった何秒前かもしれないが、地震を予知できたんだ。

やはり日本はすごいと思った朝だった。

 
posted by maruoka-yoshimitsu at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月25日

マスクが買えるところ


マスクが買えるところです。
御参考までに。

株式会社 万雄(ばんゆう)
TEL 06-6222-2248
FAX 05-6222-3307
6月中旬届

株式会社 リアルコミュニケーションズ
TEL 0120-455-668
マスク在庫あり

株式会社 日本食品
インターネットで申し込みができます。

amazon.co.jp
インターネットで申し込みができます。

5月22日の連絡ですので、現在も購入可能かどうかはお確かめください。

 


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2009年04月14日

忙しい


今日は忙しく、書けません。

また明日。

 
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2009年03月26日

セールス電話には気をつけよう@

私がよく拝見する浄顎堂先生のブログにこんなエントリーが。

どんなに経営をがんばっても前世で縁のない人は患者さんとしては来ない

私の病院にも講習会の案内の手紙やファックスがよく来るのだが、最近はその80%が経営に関する講習会になってしまっている。

「月間の売り上げが200万円から1000万円に!」
「驚異の集患ノウハウをあなたの医院へ!」
「飛躍的に自費率が向上する魔法のトークマニュアル!」

こんな美味い話があるわけがない。
あるとすればそれは詐欺だと思う。


昨日の午前中も診療中に電話で呼び出された。
「○○○というところから、『インプラントの治療のことで』とお電話が入っています。」
何だろう?と思って電話に出てみると、
「○○○の××です。インプラントの患者さんの増患についてどうのこうの・・・・」
セールスだった。

昨日は昼休みも仕事をしていたところ、スタッフが電話を持ってきて、「○○○から、『インプラントの治療のことで』とお電話です。」
出てみると、
「○○○の△△です。インプラントの患者さんの増患についてどうのこうの・・・・」

かたっぱしからセールスをしているらしい。

浄顎堂先生はまたこんなことも書かれている。
................................................................................................................................
その中の話で昼食休憩時に ヨーロッパでは不況の為にノーベルバイオケアーのインプラント売り上げが 50%減少しているとのことだ。
アメリカも同様な状態らしい。
................................................................................................................................


ノーベルバイオケアーとはインプラント最大手のメーカー。
欧米がそうなら、日本もそれに近いはず。
昨年前半まで、インプラントの治療はミニバブルと言われていた。
インプラントで業績を伸ばした歯科業界は、「これで行ける」と思って歯科用のCT(定価で3千万円)などの大きな機材を買うことが流行っていた。
さて、どうなることやら。

そんな窮状を見透かして、歯科医院に群がる業者。
歯科医なんて世間を知らないから、えーよーにされるんだろう。

歯科業界にもカリスマコンサルタントと言われる(ほぼ自称)人たちがいるが、そのダイレクトメールの内容の浅さと顔の品のなさ。
その安易な考えに群がる歯科医たち。

続く

 
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2009年02月26日

ああ。鼻火傷。笑うな!




これは火傷をして8日後の私の鼻。
8日後でこれだから、かなりひどかった。

治りかけても、顔を洗う時に薄膜が破れ出血していた。
スタッフや友達に笑われるし。

なんでか?

ある治療用の照明器具による低温火傷。
その取扱い業者に、「火傷をしました」と言って鼻を見せたら、

「すみませ〜ん。あははははは。」

と笑われた。

それはないだろ。
いくら温厚な私でもそれは許さん!


 


 
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2009年02月19日

無理です。

  


今日もとても忙しく、無理です。


   
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2009年01月05日

業務連絡


Fさんへ

朝パソコンを立ち上げたところ、また下のバーが表示されません。
本日よろしくお願いいたします。


  
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2008年12月02日

最近のセールスの電話 [ 番外 ]

最近のセールスの電話Cより続く

先週の土曜日は休診日だが、午前中病院で仕事をしていた。
仕事が終わって自宅に帰ったのが12時半。
昼ごはんを食べてほっこりしていたら、携帯電話が鳴った。

「え〜。急患?病院にいるときに電話してよ〜。」

と思いながら電話に出る。
すると・・・・・・・

「あー。丸岡先生こんにちは。○○です〜。(○○は聞き取れず)
あの、先生もよくご存じの名古屋駅前のマンションが・・・・」

ああぁ。最近のセールスの電話Aの近藤(仮名)だ。
聞き取れなかったが、近藤とは言わなかった。
名前を変えている。
このブログのために、話は全部聞いた・・・・・ただし無言で。

「名古屋は今景気が良くてですね。
マンションを賃貸に出しますと、家賃収入が例えば△△円としますと・・・・

(喋りまくり)

どうですか先生?」

無言

するとこの日は、近藤はもう何も言わない。
が、電話も切らない。
近藤も電話を置いた様子。
真似してる。

しかし、かすかに話し声がする。
よーく聞いてみると、

「あー。先生。こんにちは。」と近藤が話しているのが聞き取れた。
やはり、医者関係を狙っているのだ。

15分ほど経ったので、電話を切った。
すると、すぐに呼出音。
電話番号を見ると近藤だった。

いったいなにがしたいのやら。

もちろん電話は無視した。


で、この非日乗的日乗というブログを時々拝見する。
東大阪の社長さんがお書きになっているようだ。

で、その中にこんな記事が。

笑った。みんな同じようなことをされているんだ。


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2008年12月01日

最近のセールスの電話C


最近のセールスの電話Bより続く

で、このとき予約のキャンセルがあったかで、私は時間があった。
受付にも患者様はいない。

ちょっと話を聞いてあげよう。ヒマだし。(笑)
やられっぱなしではね〜。(笑)

「それでですね。立地の良いマンションの価値は変わりませんし・・・
   
  中略(いっぱい、いっぱい喋る)

 どうですか?先生。」

「そうなの。いいお話ですね。」
「そうなんです。で、先生ぜひもっと詳しいお話を。」

「ところで村上(仮名)さん。私、あなたと19日に何か約束をしていましたか?」
「えっ。いや。その。もし先生のご都合がよろしければ、約束をしてお伺いしようかと思いまして。」(さすがにうろたえる)

「は〜、そうだったんですか。お仕事熱心ですね〜。」(ナルホド。そう来たか)
「先生。少しお待ちくださいね。」

ゴソゴソ

「お電話変わりました。はじめまして。井上(仮名)と申します。」

ドスの効いた声。村上さんの上司らしい。

「先生のところにはこのような電話がよくかかると思います。」
「そうですよー。」
「私どもの会社は大阪にありまして、河原町ならすぐに伺えますので、先生のご都合がよろしければ本日の5時にでも詳しいご説明にまいりたいと思うのですが・・・」

やっぱり、こんなセールスの電話をして、まともに相手をしてくれる人は限りなくゼロに近いのだろう。
なので、村上さんは舞い上がって上司に「こいつイケマッセ」なんて報告したのだ。
そういう場合は井上さんが登場する段取りになっている。

「そんな、わざわざ来ていただかなくても。」
「先生。ご興味があるのでは?」
「いえ〜。全くないですよ〜。」
「えっ。マンションのご説明は?」
「そんなん、全然買う気はありませんけど。」
「・・・じゃあ、なんで?」
「村上さんが19日に私と約束したとおっしゃったようなので、何でかなぁ?と理由をお聞きしてただけです。」


「ぐっ。・・・・・・ああ、そうでっかっ!」  ガチャン


あちらから電話を切っていただけたのは、これが初めてだった。
村上さんは井上さんに怒られたかなぁ?

最近のセールスの電話 [ 番外 ]に続く


 
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2008年11月28日

最近のセールスの電話B

最近のセールスの電話Aより続く

病院にかかってくるセールスの電話の9割はマンションの話。
もうスタッフもわかっているので、怪しげな電話は「どんなご用件ですか?」と聞いて、フィルタリングをする。

そうなると、敵も作戦を練ってくる。

まず、会社名は絶対に言わない。
「あっ。いつもお世話になっております吉田(仮名)です。」などと、個人名で私の知人を装う。
最近は100%これである。
スタッフも私の交友関係を全て知っているのわけではないので、あまり失礼な態度は取れない。
難しいところだ。

それでなんとか私を電話口に出すことが出来た場合、奴らは「キャッチ」を用意している。そうしないとすぐ切られるから。
面白かったのは、

「あっ。丸岡先生。
今日はですね、先生に国宝級のマンションをご紹介したいとお電話をしました。」

こくほーきゅうぅーっ? こいつのキャッチは「国宝級」なんだ。

「あーそう。でもそんな何百年も前の古いマンションはいりませんよ〜。」
「んぐぅっ・・・・・」

これは電話を切ったあとも可笑しかった。

で、受付の関門を突破するために奴らが考え出した作戦がある。

電話が鳴った。スタッフが取る。

「先生。村上(仮名)さんという方が、お約束した19日の件でとおっしゃってますが?」

その19日は日曜日。たまたまその日は大阪で講習会の予定が入っていた。
なんだろう?事務局からの連絡だろうかと思って電話に出た。

すると、すぐにわかる軽〜いお調子者の声。
「あっ。院長先生ですか。私、村上と申します。今日はですね、先生に梅田の一等地に完成しますマンションをご紹介しようと思いまして。」

やられた!

しかし、ちょっと感心した。考えたもんだ。敵ながらあっぱれ!

皆さん歯科医なんて、土日はゴルフでもしてゆっくりしてると思われているのだろうが、そうではない。
最近、医師の過酷な勤務状態が報道されているが、結構歯科医もハードな毎日を送っている。
私が勤務医の時は、月、水、金曜は朝の9時から夜の9時まで診療をした。
そしてそれから勉強。
土曜日は午前中診療をして、昼ごはんも食べず電車に飛び乗り大阪などで講習や学会。
一ヶ月間全く休みがないこともそう珍しくはない。

なので、過労死の報道などを見ていると不思議で仕方がなかった。(過労死をされた方は大変お気の毒だとは思います。)
月○○○時間の勤務、残業が○○時間、休日出勤が月に○日・・・・・

そんなん普通だけど。

まあそれはさておき、村上さんはそれを知っているのだ。
日曜日に出かけることが多いと。

最近のセールスの電話Cに続く


 
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2008年11月27日

最近のセールスの電話A

最近のセールスの電話@より続く

で、本来ならここで怒って文句を言うか、パチンと切る。
しかし、最近はそれも怖いのだ。

一度自宅に夜9時ごろにかかって来た不動産のセールスの電話を切った。
そうしたら、またすぐかかってくる。
何度切ってもリダイヤル機能ですぐにかかってくる。
受話器をはずしておいた。
そうしたら、翌日もやられた。
確か3日〜4日続けられた。
「いーかげんにして。」
と言ったら、
「こちらが電話をしてるんやから、電話を切らんと話を聞け。」とすごまれた。

これは別のセールス。
「2〜3日前からしつこいセールスの電話がかかってくる」と家内が言っていた。
ある日の電話を私が取った。
遅い時間だったし、話し方が無礼だった。
ムシの居所も悪かったこともあって怒って電話を切った。

すると、またすぐにかかってくる。
再度怒る。
そうしたら、
「はぁ?先生。何の話ですか?私初めてお電話さし上げているのですが、どなたかとお間違えではないですか?」
その時はアルコールも入っていたので、さらに大きな声で怒った・・・・・・

するとまた電話がかかってくる。

「何度も何度も・・・・」
「えー。何のことでしょう。」(クックックッ)
明らかに面白がっている。

これも同じことを4〜5日やられた。

マンションのセールスなんて、まともに取り合ってくれる人はそうないだろうから、かなりのストレスなんだろう。
それで、カモを見つけたらストレス発散というわけだ。
人生をムダにしていない?

で、最後は仕方がないので相手をしてさしあげた。

「えー。どこそこのマンションが、ん千万円でどーのこーの・・・・」
「あほらしい。そんなちゃっちい話せんと、もっとおーっきーぃーい話せえ。」
「えっ。本当ですか?先生。ご予算はどれぐらいでしょう?」
「とにかく一部屋二部屋なんちゅうめんどくさい話せんと、一棟買いの話もってこんかい。最低10億や!」
「えぇぇぇーぇっ!ほんまですかーぁぁぁっ?」
「また明日じゃ。」

次の日は、私は電話に出なかった。
家内に言い含めておいた。

「あのー。申し訳ありませんけど、実は主人、アルツハイマーになっておりまして、どんなこと言っておりましたでしょう?
何か主人がご迷惑をおかけしておりませんでしょうか?」
「・・・・・・・・・」

その翌日は私が電話に出た。
「ぁあのー。先生。先日のマンションのことで・・・・」
「ん? マンション? ペンション? 何の話ですか〜?」

それ以来キャツから電話はない。


で、最近携帯にかかってくる電話はどうするか?

そのまま切らずに携帯電話を机の上に置いておく。
すると、驚くことに近藤(仮名)は喋りっぱなし。
こちらが一切返事もしないのにである。

最長15分一人で喋っていたこともある。(つまり、何度もかかってくるということ)

もう切るだろうと思って時々聞いてみる。
すると・・・

「先生  先生 せんせーい。  あれっ?   もしもーし。
 先生、もしかして電話置かれてるんじゃないですか?
 それってお互いに時間の無駄ですよ。
 こちらも通信費かかってるんですから。
 いーです。わかりました。
 先生の病院わかってますから、明日二人ぐらいで行きますよ。」

と、脅しているのだ。
まるで八九三である。

でもね、電話をしてくる皆さん。
歯科医もワーキングプアの時代なんですよ。
祇園を飲み歩いていた歯医者の姿は、もう何年も前から消えています。
マンションに投資するような余分なお金はありません。
それがわからないのかなぁ?


最近のセールスの電話Bに続く


 
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2008年11月26日

最近のセールスの電話@

昨日ある女性から電話があった。

「院長先生をお願いします。
 あっ。院長先生ですか?
 こちら宮崎の○○○○です。
 東国原知事でおなじみの、宮崎地鶏のお試しパックを・・・・・」

いったい何を考えているのだろう。
訛りのある朴訥とした話し方だったが、昼間に直接院長を呼び出して地鶏の売り込みである。

まさかと思ったが、さすがに絶句した。

また、1ヶ月ほど前から、私の携帯電話にセールスの電話が入るようになった。
投資用マンションのセールスらしい。
どこから携帯番号を仕入れたか?見当はついているので、なんとか対策をする必要があるだろう。

ただ、こちらは夜である。
遅いときは10時過ぎている。
私は携帯電話が嫌いである。

なぜならば、私の携帯電話が鳴る時はほとんどが緊急事態なのだ。
おねーちゃんからのムフフな連絡はない。

一仕事終えてお風呂に入り、映画を観ながらゆっくりビールを飲んでいるときに携帯電話が鳴る。
「ドキッ」とする。

今日あの大きな処置をした人だろうか?
それとも・・・・・・

走馬灯のように不安が駆け巡る。

で、もう病院にいく心づもりをして電話に出る。
すると・・・・

「あっ。こんにちは。丸岡先生ですか?私近藤(仮名)です。」

あぁぁぁ。

若いにーちゃんの声。チンピラのような軽い話し方ですぐわかる。

「先生もご存じの名古屋駅前の投資用ワンルームマンションが、どうたらこうたら・・・・」

殴ってやりたい。(本心)


最近のセールスの電話Aに続く

 

 

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2008年11月21日

ウイルススキャン中・・・・・・


昨日、パソコンクラッシュのレスキューにFさんに来ていただいた。
いくつか問題を解決していただき、さらにウイルススキャン中。
いくつか見つかった。
まだスキャンが終わらないので、今日もサブのパソコンから。


..............................................................................................................................
【うるま】戦後沖縄で、へき地・離島の住民の命を支え続けてきた医介輔制度。宮里善昌さん(87)=うるま市勝連平敷屋=は県内唯一の医介輔として平敷屋診療所で診察を続けてきたが、10月6日に同診療所を閉めた。

最後の医介輔だった宮里さんの引退で、戦後・復帰後の地域医療を支えた約60年の医介輔の歴史が幕を閉じ、戦後沖縄の時代を語る象徴がまた一つ消えた。

医介輔は、沖縄・奄美だけに認められた特別医療制度。
激しい沖縄戦で60数人まで激減した県内の医師不足を補うため、1951年に米国民政府が医師助手などを対象に試験を実施し、県内では宮里さんを含む96人が合格。
復帰時も、へき地医療は改善されていないとして「沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律」で制度は存続した。

宮里さんは「産婦人科など何でも診ないといけなかったが、勉強になった。患者に対する優しさが医の原点」と語る。

ソロモン諸島で補助衛生兵として終戦を迎えた体験がある宮里さんは「餓死する仲間が最期に口をもぐもぐさせていた」様子を目にし、勝連地域から12、3人はブーゲンビル島に行ったが、生き残ったのは宮里さん一人。
「人を救うために生かされた」と感じたという。

医療保険制度も確立していない時代、貧しい家からは診療代を取らなかった。
台風時の往診や波が荒れる中を「行かなければならない」とくり船を出し、長女の富山光枝さん(67)=同=も「命がけだった」と当時を振り返るほど。
時には医師からばかにされる苦い経験もあった。

「90歳までやる」と周囲に話していた宮里さんに「もっと続けてほしい」との声もある。
しかし、聴診器を使う耳が聞こえづらくなり「誤診しては大変」と引退を決意した。
「沖縄での医介輔の目的は果たした。後世につないだという安心感があった」と悔いはない。
「今後は無理しない程度に、のんびり暮らしたい」と今は畑仕事に熱中する日々だ。(比嘉基)
..............................................................................................................................


こんな制度があるとは知らなかった。
それより、87才まで現役で働けた人生ってすばらしいなあ。


 

歯医者はまあ60才が限界かと。



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2008年11月20日

パソコンがクラッシュ

昨日12時30分より、インプラントのカウンセリングをはじめたところ、突然パソコンが動かず。
インプラントのカウンセリングは患者様と一緒にCT画像を見ながら、行う。
あぁ。なんでこんなときに。
まさしくマーフィーの法則。

なので、本日はサブのパソコンから。
なので、こんなとこ。

実話です。



親の仕事の関係(オタク系)でよくアメリカに招かれて行く。
小学校のとき連れて行かれたパーティで、親とはぐれて途方にくれていたらメタボなお兄さんに話しかけられた。

「どうしたの、一人?日本人?」?」(←片言の日本語)
「日本人。親とはぐれちゃった」
「日本人か!ゴジラ シッテマスカ?」
「一応見たことはありますけど」
「ヤッホウ!やっぱり日本人はみんな見てるんだね!モスラノウタ ウタエマスカ?」
「歌えますよ」
「教えて!あれなんて言ってるか分からないの!」
(手帳を開く)
「カタカナなら読めるから、書いてくれる?」

そこで、手帳に歌詞を書いてあげた。

「やったー!超嬉しい!日本の特撮ってやっぱ最高だよね!!」

その後一緒に親を探してくれて、見つけてくれて、別れ際にはゴジラの小さな人形をくれた。

昨年、大学で友人になったアメリカ人の家に遊びに行った。
彼女のお父さんが出迎えてくれた。

「…君、ハリケンジャーの歌歌える?」
「…歌えますけど…」
「教えて!あれかっこいいよね!日本の特撮最高!」
(そう言って手帳を開く)

「…お父さん、モスラの歌歌えます?」
「うん、昔日本の子に教えてもらったよ!」

(と言って机の引き出しから別の手帳を出してくる)

「ほら!」
「…これ、書いたの私です」
「……What!!!!????」


運命の再会でした。日本の特撮好きすぎて日本に移住したらしいです。
友人はすし屋でバイトしています。



  
posted by maruoka-yoshimitsu at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

お芋が焼けた


 

昨日最終の患者様の治療が終わり、会計をしていた時、サイレンが鳴り消防車が病院の前に止まった。

火事だ!

どこだ?

病院のあるマンションで時々ボヤがある。

大変だ!

外に出てみる。

続々と消防車が到着している。

煙などは見えない。

お隣の患者様が不安そうな顔で歩いて来られた。

「どこです?」
「わからへん。」

すると病院の前に止まっている消防車の中から無線の声が聞こえた。

「あ〜。電子レンジが焼けた煙を火事と誤認した模様・・・・・」



まあ、よかった。


治療終了後のミーティングを終え、着替えて外に出ると、マンションの管理人さんがいた。

「先生。大丈夫ですし。」
「ここやったんですか?」
「はい。そうです。」
「なんか電子レンジが焼けたって言ってましたけど。」

「う〜ん。それもあるんですけど・・・・・お芋が焼けた。

「いっ いも ですか?」

「そうです。芋が焦げた。」


       秋である。


 
 
posted by maruoka-yoshimitsu at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月16日

ああ、びっくり


朝、パソコンのスイッチを入れたら・・・・フリーズ。

Ctrl Alt Delete も効かず。

びっくり。

今、ホームページの歯周病のところを更新するために、たくさんの写真を撮っている。

それを整理せずトップにため込んでおいたのが原因かと。

なんとか復旧し、整理をしたところ。

やっぱりバックアップなどは、きちんとしておかないといかんなあ。

 
posted by maruoka-yoshimitsu at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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