現在衛生士を募集していますが、先週の金曜日に面接をしました。
面接に来られる方ももちろんドキドキしているでしょうが、面接をする私も実はドキドキしています。
「どんな人が来るのだろう?いい人だったらいいなぁ。」
と思っています。
では、私が面接のときに何を見ているか?
それはここでは明かしません。(笑)
応募してくださったのはTさん。
で、結果は?
◎でした。
面接の時には、必ずそのときにいる勤続年数の一番長い衛生士に同席してもらい意見を聞きます。
今回は
小山衛生士が同席。
私が少しお話ししたあと、小山衛生士に「何か聞きたいことがあれば。」と聞きます。
ここで小山衛生士が質問するときは、何か「ん?」と思っているとき。
「いえ何も。」と言う時は、×か◎のどちらかです。
今回は「いえ何も。」でした。
しかし私は、質問する前にもう小山衛生士がどう言うかわかっています。
今回も予想のとおり。(笑)
面接の終わったあとで、診療の見学もしていただきます。
午後の診療が始まるまで少し待っていただいている間に、小山衛生士に聞きました。
「いい?」
「はい。」
小山衛生士とは14〜15年の付き合いですので、こんなものです。
即決ができる人はそう多くありません。
またそんな人とは後々問題もなく、いい関係が長く続くように感じます。
もちろん小山衛生士もそうでした。
(でも喧嘩はたくさん、たくさん、たくさんしてきましたよ。お互い若かったしね。おっと、失礼。)
不思議なことに小山衛生士の面接のときの場面はまだ鮮明に憶えています。
今回のTさんは当院のホームページを見ての応募です。
ハローワークや他の紹介所からの応募の場合は、場所や勤務時間だけをみて来られる方が多いのですが、Tさんは私たちの診療室の雰囲気を理解して応募してくれていますので、最初から期待はしていました。
お話を聞くと、技術や知識はまだまだですが(Tさんごめんね)、以前に勤務していた歯科医院は当院と似たようなシステムで運営されていたようですので、その点もプラスポイントでした。
そのような場合は戸惑いがありませんので、スムーズに行きます。
またTさんもそれを望んでいますし。
技術はセンスさえあれば必ずついてきます。
やはり一番大事なのはその根本。
根本とは人として信じられる何か。
Tさんにはそれがあるように感じました。
「意思決定」に関する本を読んでいても、「いい本だな」と思う本には必ずと言っていいほど書いてあります。
「迷ったときには、直感に従え。それは正しい。」と。
そういえば、心の声に耳を傾けず結構失敗してきました。
またTさんの場合、応募の電話があり、その次の日に面接、そして半月後に勤務。
こういう場合もうまくいきやすいケースです。
「面接はいつがいいです?」
「いやあの、ちょっといろいろ・・・」
などのような場合は、いくら能力があっても採用しないほうがいいと思っています。
これは採用にかかわらず、何にでも言えることかも知れません。
例えばトラブルが起こったとしましょうか。
トラブルはトラブルなりにタイミングがあり、それなりの理屈が通り、辻褄が合うものですが、そこで「何かおかしい」と感じるときはやはり「何かおかしい」時。
紆余曲折はあるにせよ、何かが成就するときは、それなりに納得できるストーリーがあるものです。
それを無理やり自分のストーリーにはめ込もうとすると、必ず破綻します。
水は必ず低いほうに流れます。それが自然。
無理やり高いところに上げると、物理的に水はエネルギーを持ちます。
実際には、そのエネルギーは負のエネルギーとなって自分のところに跳ね返ってきます。
Tさんは8月1日から勤務です。
少なくとも3ヶ月は小山衛生士についてみっちりと研修です。
「私は怒鳴ったりしないけど、厳しいよ。
要求される仕事の質は今までとは違うよ。」
「試用期間は3ヶ月。
3ヶ月後に何ができるようになってないといけないということではなく、その時点での可能性を見ます。
可能性が無いと判断したら、『さよなら』を言うけど、これはお互いのためだから許してね。」
「大丈夫?それでもやっていこうと思う?」
厳しいとは思いますけど、このぐらい言っておかなければ。
Tさんは笑って「ハイ」と答えました。
ここで怯むようでは、はなから望みはありませんから。(笑)
多分Tさんはこれを見ていると思いますから。
がんばれ!!!あなたなら大丈夫。
あなたの学校の先輩も立派な衛生士となり、幸せいっぱいで旅立っていきます。
これも何かのご縁でしょう。
この募集は終了しました。