国勢調査員のマルオカです。
国勢調査も終盤に差し掛かりましたが、いろいろな問題が噴出しているようです。
この調査のやりかたはいわゆる「隣組」的な地域社会では可能ですが、都市部では大きな問題をはらんでいると思います。
調査員をしていると、マンションに一人暮らしをしている女性の名前もわかってしまいます。
私が調査員に任命されたときは、資格検査や身元調査など一切ありませんでした。
たまたま今年町内会長だったという理由で、京都市よりの一方的なご命令です。
また町内に50室あるワンルームマンションがありますが、その一軒一軒を全て調査するなどとても不可能なことです。
調査票が回収できなければ、近隣の住人から聞き取り調査をして調査員が調査票を作成しなけらばなりません。
今時の都市部のマンションで、そんなことを教えてくれる人はまれですし、まず隣に住んでいる人が男か女かということさえ知らないのもそう珍しいことではありません。
それを全部聞き取り調査せよというのは理不尽な話です。
この国勢調査の第一番の目的は人口を調べることです。
国がこの調査の結果をどのような統計上の処理をするのかはわかりませんが、このような理由から、発表される人口より本当の人口は10%は多いと感じています。
数字の裏側の事情もよく考えないといけませんね。
インプラント治療の成績が発表されている場合があります。
例えば1年間に100本のインプラントを入れ、それを10年やり続けた場合、インプラントの総数は1000本です。
そこで、失敗したインプラントが50本であれば成功率は95%と成績を評価されている統計があるとしましょう。。
この場合どういうふうにこの統計の取り方と成績の評価を見極めるべきでしょうか?
まず何を持って成功とするか?です。
1.インプラントは骨の中にスクリューのようなボディーを埋め込みます。これが手術です。
2.ボディーが骨と結合したら、その上に歯を作ります。一応これで治療終了です。
3.しかしこのインプラントとその上の歯は機能し続けなければなりません。
この3つの段階での評価が考えられます。
インプラント黎明期のころ、ある大手のインプラントメーカーは、自社のインプラントの治療成績の評価を、手術をして骨と結合したらそれは全て成功としていました。
上に歯を作る以前に成功と評価していたわけです。
さすがに現在はそのようなことは改められているようですが。
では一般的にはどの段階で評価をするのが妥当でしょうか?
ガンの治療成績の評価は5年生存率が使われます。
手術を受けた患者様のうち何人が5年後に生きているか?ということです。
インプラントでもそのあたりが最低ラインの評価の仕方だと思います。
私が主に使用しているITIというインプラントでは、成功率というとこの5年生存率です。
つまり、手術をして、上に歯を作り、それが5年後きちんと口の中で機能していることを持って成功と評価します。
もちろんこの5年を1年とすれば成功率はあがります。
しかし、インプラント治療は高価ですし、1年ぐらいで成功と評価するのは好ましくありません。
ですので、この成功の基準が明記されていなかったり、基準が甘い統計などはあまり参考にはなりません。
そしてこのように5年生存率をもってインプラントの成功率とする場合、この統計の分母が問題となります。
1000本のインプラントをした場合、何本のインプラントの経過を追っているかが問題となるのです。
つまり、失敗していようが成功していようが、手術後5年経過してもう一度その病院で検査をできたインプラント治療の結果の総数が分母にならなければおかしいわけです。
そうでなければ正確な成功率は算出できません。
実際的にはインプラント手術をした患者様全てをメインテナンス対象とし、フォローアップ、5年後の評価をすることは不可能ですので、分母を1000とした統計の成功率95%の信憑性はその時点でもはやないのです。
すぐにそのインプラントがダメになり、不信感をもたれて転院される患者様もいるでしょうし。