この方
義歯を入れておられる。
こんな義歯。
義歯の金具が見えないようにしたい。
ただ、失った歯の本数が多いので、全てインプラントで治療をするには予算が足らない。
なので、一本だけインプラントを入れ、それで義歯を固定する方法をとることになった。
歯ぐきを開けたところ。
通常はこのドリルで穴を開け、インプラントを入れる。
しかしCT撮影で、インプラントを入れる予定の部位の骨が、非常に柔らかいことがわかった。
平均的な硬さの1/3以下。
硬さを表す数値が、−(マイナス)の部分も点在する。
このようなところの手術は難しい。
いわば、樫の木に木ねじをねじ込めばしっかりするが、桐の木に木ねじをねじ込んでも弱いといったようなこと。
こんなところにはマニュアル通りにドリリングをしてインプラントを入れると全く安定せず、冷汗をかくことがよくあった。
そのようなときは、感覚を頼りにドリリングを工夫してインプラントを入れていた。
で、こんな器具が発売された。
プラトン社のボーンスプレッダー。
「スプレッド」とは「拡げる」という意味。
最初に細い穴をあけ、あとはこのスプレッダーを細いものから順に穴の中に入れていき、穴を開けるのではなく、穴を押し広げていく。
そうすると、骨が圧縮されインプラントの安定度も増す。
スプレッダーで穴を拡げているところ。
インプラントはしっかりとした抵抗感と共に入っていく。
埋入が終わった。
縫合して本日の治療は終了。
義歯が新しくなるのは2ヶ月先の予定。
