
本日初診。31歳、男性。
「痛い」
親知らずが原因です。
縄文人の頭蓋骨をみると、親知らず(2本の大臼歯の奥)がきちんとはえているのが普通です。
しかし、だんだんと固いものを食べなくなってくると、顎の骨が退化し、小さくなって行きます。
そうすると親知らずはまっすぐはえることができなくなります。まっすぐはえたとしても、上に歯ぐきがびろびろした状態でかぶさっていることが多く、その下はいつも不潔な環境です。
普段は、その部分の細菌のパワーを体の免疫力が押さえていますが、抵抗力が落ちると細菌が活発に活動をはじめ、腫れ、痛みなどが起こってきます。
これは、歯自体の痛みではなく、歯ぐき、骨、など親知らずの周囲の痛みなのです。
抗生物質の服用で、いったんは治まりますが、必ず繰り返して炎症を起こしますので、やはり早めに抜歯をすることをお勧めします。
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