2007年12月21日

もうすぐ今年も終わりA

今年も「格差社会」「ワーキングプア」という言葉がよく登場しました。
でも、社会には格差はつきものです。
日本も古来格差社会でした。

どうしてもバブルまでの戦後50年間を標準に考えてしまいますが、その時代が特別だったのだと思います。
継続するユートピアは存在しません。

高校時代に「プレイボーイ」をよく読んでいました。
週刊プレイボーイではなく、アメリカのプレイボーイ誌の日本版。
もちろんヌードが目的だったのですが、それ以外にもかなり質の高い読み物がありました。
開高健の「オーパ!」もプレイボーイが初出だったと思います。

その中で、アメリカで行われたある実験が、コラムで取り上げられていました。
心身共に健康な若い男女、確か5人ずつだったでしょうか?を東京ドームぐらいのスペースに隔離して生活させるというものでした。
で、結果はどうなったか?
半年ほどで、傷害事件が起こり実験は中止となりました。

また、クリスチャンはそういうユートピア構想をよく持ちます。
でも長続きしたことは一度もありません。

京都は平安の昔、日本の都でした。
華麗なる王朝文化が花開きましたが、庶民の生活は酷いものでした。
下層の人たちの住まいは、あばらやというより、竪穴式住居に近いものだったようです。

比較的安定した江戸時代。
江戸はその当時世界有数の大都市でした。
しかしそこにもワーキングプアは存在しました。

大店の丁稚どん。長屋の熊さん、八つぁん。
家財道具と言えば、割れ鍋に綴蓋、煎餅布団。
その蒲団を質に入れ生活の糧にする。
武士といえども、下級武士は似たようなものでした。
丁稚から、手代、番頭に上がっていけるのはごく限られた人。
でもそこには、今と違って「人情」「お互い様」がありましたが。

明治、大正、昭和初期、民主主義の時代です。
ほとんどの人が貧しかったと言ってもいいでしょう。
持家に住んでいた人はそう多くありません。
その当時の作家の日記などを読んでいても、
「小石川のあたりに手頃な借家が見つかったので、越すことにした」
なんて文がよくあります。
つまり庶民はそれが当たり前だったわけです。
四畳半で卓袱台を囲んで、おかずはメザシに卵焼き。

でもその当時の人は、今の日本人より不幸だったでしょうか?
「Always・三丁目の夕日」がなぜヒットしたのか?

例えば、明治の時代は女性の地位は低かったですよね。
かなり辛抱をしていたでしょう。
では、明治の女性に今の日本人の女性をみせたら、すべての人が「うらやましい」と言うでしょうか?
私はそうは思わないのです。
たぶん、「何をチャラチャラ、グダグダしている!」って怒られそうな気がします。(もちろん男も同じです。念のため。)

いま母子家庭が増えています。
そのお母さんはワーキングプアになりやすい状況だと言われます。
しかしそれがすべて社会の責任なんでしょうか?

決して全部の状況に当てはまるわけではありませんが、小中高校と真剣に努力したでしょうか?
結婚する時によく考え、しっかりとした選択をされたでしょうか?
もちろん相手に100%の非がある場合もありますが、多少の辛抱はされたでしょうか?
自分の人生に対する責任というものは、基本的には自分で取るものだと思うのです。

先日のNHKの特集で、「正社員になれるように職業訓練を受けさせ、またその間生活に困らないように生活費の保障も受けられる制度が必要」と、識者と呼ばれるある方が発言していました。
私はとても不思議でした。

当然その費用は税金で賄われます。
その税金は、10代に遊びたい気持ちを抑え、将来を見据えて努力をし、社会に出て働いている人の払う税金です。
当然その親も、そうなるための教育に経済的、精神的、肉体的、頭脳的努力をした結果です。
20歳過ぎての挫折のほとんどを、国(税金)がなんとかしてくれるという甘い考えが蔓延すれば、10代を漫然と過ごす若者が増えていきます。
今のニートをみたらクラーク博士は気絶するのでは?

もちろん再チャレンジできる制度は必要です。
でもそこにはきちんとした「線引き」が必要ではないのかなと思います。
C型肝炎薬害の被害者は、私は一律救済すべきだと思います。
それは、被害者に全く非がないから。

今、年金保険料を払っていない人が増えています。
払えない経済状態ならわかるのですが、故意に払っていない人もたくさんいます。
その人たちが老人になり、収入がないとなれば生活保護を受けることになります。
その生活保護の費用は、年金保険料も所得税もきちんと支払ってきた労働者の税金で賄われます。

ちなみに、生活保護で受けられる医療と、健康保険料をきちんと支払っている人が受ける医療は同じです。
全く同じなのです。

これが平等なのでしょうか?

ワーキングプアをどう救うかも考える必要がありますが、ワーキングプアを作らない社会の仕組み、いや「厳しさ」をもう一度構築しなおすことが大事だと思います。

  

posted by maruoka-yoshimitsu at 12:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 丸岡私見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初診で予約の電話をして立て続けに3回断るとやはり印象は悪いものですか?
Posted by 美奈子 at 2007年12月21日 20:31
  

美奈子さんへ

立場を入れ替えてみてください。
あなたがその歯医者さんだったらどう感じます?
それが答えです。

でも、もしそうせざるを得ない事情があったのなら、それをきちんと話してみてはいかがですか?


 
Posted by 丸岡芳充 at 2007年12月22日 15:40
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