やっと夢が叶う、と思ったところで、突然耳が聞こえなくなり、奈落の底に突き落とされた。
もがき苦しんでいるうちに、人の噂が聞こえてこない生活がだんだん快適に思えるようになった。
ひがんではいけない。
どんなことでも受け容れていくのが、人生よ。
フジ子・ヘミング(ピアニスト)
フジ子・へミングさんのことは皆さんもうよくご存じですよね。
壮絶な人生を送ってこられた女性です。
フジ子・ヘミングさんは、37歳の時、世界的指揮者・バーンスタインの推薦によって、ウィーンでのリサイタルが決定しました。
しかし、そのリサイタルの直前に聴力を失い、コンサートは全てキャンセルとなったのです。
ピアニストなのに、耳が聞こえない、まさに奈落の底だと思いますし、経済的にも
「一週間、砂糖水だけでしのいだこともあった」
「電話も引けないくらいに貧乏だった」
という、極めて厳しい状況だったようです。
現在でも、右耳の聴力はゼロで、左耳も、40%しか回復していないそうです。
それでも彼女は、
「どんなことでも受け容れていくのが、人生よ」
と言い切っているのです。
私が開業したのが平成元年4月でした。
来年20周年になります。
それはそれは、様々なことがありました。
世間の人は厄年を気にするようですね。
私は厄払いに行ったことはありません。
決して無神論者ではないのですが、毎年厄年でしたから。
特別にそんなことをしないでもと思ってました。
私もそこそこ忙しいのに、いっぱいの人からいろいろな頼み事をされる神様はもっと忙しいでしょうから、迷惑だろうと思ってます。(笑)
けど、なんとかなってきました。
なんとかしてきたのですが。
人生に無駄なことなんか、ひとつもない。
生きるってことは、いろいろ経験すること。
その時は、自分とはまったく関係のないことのようでも、
その経験が大切に思える時がきっとくる。
多難であればあるほど、その実りは大きいはずよ。
フジ子・ヘミング
何かが起こって、困って、対処して、うまくいったりいかなかったり。
うまくいっても、また明日困ることが起こって、泣いて笑って一日が終わる。
その一日一日の積み重ねが一生。
考えないといけないことと、考えても仕方がないことを、きちんと分けておくことも生きるコツなのでしょう。
それには、ジタバタせずに「静かに受け入れるだけ」という心構えも必要かと思います。
あわてず騒がず。
明日は来ない。
明日が来たときは、今日。
明日の今日を今日と同じように生き生きと。
明日も素敵な今日になりますように。
そのために、今日を精一杯生きてみます。
大事なのは今日の今。
明日を夢見ることは意味がない。
明日の私がどんな私かを決めるのは、今日の私。
続く


