2005年07月27日

仮のブリッジ

見た目の問題もあるのですが、治療を始めた歯には必ず仮のプラスチックの歯を作ってその場で入れます。
たとえ一番奥の1本だけの歯でも。
そうしないと、歯は簡単に動いて位置が狂ってきます。

ただ問題は・・・・・
健康保険においては、この仮の歯の作成費は認められていません。
唯一、ブリッジの場合において、型を取る日に作った仮の歯の費用のみは、1000円(5歯まで)と3000円(6歯以上)が認められますが、当然その前に作って入れておかないと、歯が無い部分は咬みづらいし、格好も悪いし。

ですので、私たちの一日の労働のはぼ1/3は「タダ働き」なのです。


●の部分にはもともと歯がなく、前後の歯を土台にして金属製のブリッジが入っています。
▲の土台の歯の1本が歯周病で抜歯が必要です。


ブリッジを切断し、クラウンを除去し、歯を削り。
準備をします。


抜歯をしました。


この治療に入る前に、事前にこのような型を取っておきます。


そこにプラスチックを流し込んで、


処置の済んだ部位にしっかりと圧接し、プラスチックが固まるのを待ちます。


型をはずすと、このようなブリッジのラフな外形ができます。
ただ、プラスチックが固まるスピードは温度などで大きく左右されますので、はずすタイミングをあやまると、変形が大きく使いものにならなかったりします。
一番困るのは、お口の中で完全に固まってしまったときです。
こうなるともうはずせません。
歯を削るのと同じように、プラスチックをカットしてはずさなければなりません。

仮の歯の作り方にはいろいろあり、この作り方が一番短時間で作ることができるのですが、かなりの熟練を要します。


上の外殻にプラスチックを盛ったり、削ったりして歯と合わせて行きます。


仮どめ用の軟らかいセメントでセットしたところ。

この処置には、トータルで1時間30分かかりました。
抜歯等の実際の治療には30分少々しかかかっていませんので、1時間ほどの治療はタダ働きということになります。
posted by maruoka-yoshimitsu at 11:26| Comment(3) | TrackBack(0) | 治療その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
え!あの仮の歯、タダだったんですか。
しかもそんなに難しいことだったなんて。
いつもいとも簡単そうにやっておられたので、全く知りませんでした。
上の右奥歯なんて2回も作っていただいたような気がします…。
おかげさまで、完治した今はフロスも1本も切れず、とても調子いいです。
ありがとうございました。
Posted by Y.O at 2005年07月27日 22:49
  
貴重な証言をありがとうございます。

Oさんのものは1本ずつの仮の歯でしたので、そんなに難しいものではないのです。
でも無料は無料です。
再診料とか歯を削る費用はかかりますが、仮の歯自体の治療費はいただいていません。

なぜそうしたか?

私も10年ほど前までは、奥の歯に関しては全てに仮の歯を入れていた訳ではありませんでした。
でも、ある日決心したのです。
「歯を削ったら全ての歯に仮の歯を入れよう。」

こうすることによって、歯の位置が狂うのが防げます。
被せるために歯の周囲を削ると、歯はいろんな方向に移動します。
型を取ってクラウンを作りますが、その間仮の歯を入れずに放置しておくと、最終のクラウンを入れるときに歯が移動していますので、なかなか咬み合せなどがきちんと合いません。
最終のクラウンをセットするときに、あっちこっち削って合わせるのに時間がかかりますし、クラウンもきれいに仕上がらないのです。

ちょっと自慢をさせていただいておきますが、仮の歯の段階で、フロスを仮の歯の縁にひっかけてもフロスの繊維が一本も切れないようにしていますでしょ。
これは、ね。
ちょっと難しいんですよ。

特別な場合というわけではなく、当院における仮の歯の全てがそうですから。

今夜も「和」で少し飲んできました。
8月になったら、Miさんを誘ってまた飲みましょう。
 

Posted by 丸岡芳充 at 2005年07月27日 23:28
はい。仮の歯の段階で、フロスは全く切れませんでした。
「もうこの仮の歯で十分やん」と思っていました…。
仮の歯のおかげで、1ヵ月くらい治療にお伺いできなくても大丈夫だったわけですね。深謝です。
そして、前歯の詰め物も驚きました。治療後はフロスがスーッと通るんですから。
魔法ですね。

8月の飲み会、楽しみにしてます!
Posted by Y.O. at 2005年07月28日 19:24
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