2005年07月13日

「半島を出よ」村上龍



今日の午前中は複数の大きな処置があり、静かな戦争。
そのような気配はあまり患者様には気づかれない工夫はしている。
何とか乗り切り昼休み。
誰かが涙ぐんでいる。(もちろん患者様ではない)
ここは戦場であるのだから、新兵は鍛えられなければならない。
それは決してイジメではなく、自らが生き残っていくための訓練である。
また統率がみだれることがあったり、たった一人のほんの些細なミスで部隊が全滅することもありえるのだ。



ガンバレ!

涙をふきながら歯を食いしばってやり遂げたことは、いい加減にやったことの100倍に相当するよ。
このマルオカ部隊の下士官のお母さんたちも泣きながら成長していった。
一人は私の目の前でいつもぼろぼろと大きな涙をこぼしていた。
一人は泣かなかったが、就職してから5〜6年たった自分の結婚式の前に、私(マルオカ)の前で泣くのは悔しいので、トイレに行って泣いていたと告白した。

などと考えつつ、日課の内田樹先生のブログをチェックすると、これについて少し触れておられた。


「半島を出よ」 村上龍
もうこれ読まれました?

えー。実は、そろそろ上巻の終わりなのだが、全く面白くない。
もう面白くなるか?そろそろか?と期待しながら読んでいたが、全く面白くなってこない。
だるい小説である。
村上龍がニュース23に出たときに、筑紫哲也が「いやー。本当に面白い小説ですね。」とべた褒めだったので、積んどいた中からあわてて探しだし読んでみたのだが。

やはり小説ですのでね、もう少し奇想天外を考えてもらわないと村上さん。
これって、そんなにびっくりするようなことではないですよ。

日本が経済的に行き詰まり、世界のお荷物になっていて、当然政治家も自衛隊も頼りなく、日本人もおかしい奴やホームレスが増大。
そこに反乱軍をかたった北朝鮮の特殊部隊が福岡ドームを占拠、観客を人質に。
後続部隊が飛行機で地方空港に着陸。
日本政府は福岡を封鎖。

福岡ドームは別にして、将来一番起こりやすいシナリオでしょう?
村上龍の売れる本はいつもはずれだと思う。
ガマンするのはやめて、Amazonのマーケットプレイス行きにします。


「五分後の世界」 村上龍
これは、続編の「ヒュウガ・ウイルス」と共にできは良い。
このころから村上さんの近未来の舞台は九州だった。
唯一違うのは、日本軍の兵士を人間離れした能力を持つ超人のように描写していたこと。
この2冊は面白い。(だが何度も言いますが、村上龍さんは通俗小説家です。この2冊の内容にも意味は全くありません。)


「13歳のハローワーク」 村上龍
これは本屋でパラパラとめくって、「一体この本は何?おまけに2700円もする。」と思いやめた。
でも結構売れたよね。
こまめに稼ぐね。


「裸者と裸者---孤児部隊の世界永久戦争」 打海文三
『破滅へ向かう世界と日本を予言する、傑作長編。大問題作!
近未来。内戦下の日本。両親を亡くした七歳と十一ヶ月の佐々木海人は、妹の恵と、まだ二歳になったばかりの隆を守るため、手段を選ばずに生きていくことを決意する。』Amazon

近未来の内戦状態の日本を描いた作品としてはこちらのほうがはるかに面白い。
北朝鮮は出てこないが、『小説としてのリアリティー』を感じる。
「半島を出よ」の想定は、いくらなんでも自衛隊でも持っているマニュアルみたい。


まあ、同じ迷彩柄でも本当の戦争よりこちらのほうが良いですね。

今日は歯から離れたいマルオカでした。
posted by maruoka-yoshimitsu at 17:14| Comment(0) | TrackBack(1) | 丸岡書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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村上龍
Excerpt: 村上龍村上 龍(むらかみ りゅう、1952年2月19日 - )は長崎県佐世保市出身の日本の小説家、映画監督。本名は、村上 龍之助(- りゅうのすけ)。来歴*佐世保市立御船小学校卒業...
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