2007年08月06日

歯が割れる 07.8.6



平成16年3月のレントゲン。
▲の歯のあたりで咬むと時々痛いとのこと。
治療をしたのは5年以上前。

レントゲンでは異常は見られない。
割り箸を咬んでもらっても、その後ろの歯が痛いような気がするとういうような状態。
はっきりしない。
とりあえずクリーニングなどをして、もうしばらく経過を見ることにした。


平成19年6月
咬むと痛いとのことで来院。
上顎の奥歯。
よく見るとその内側(舌の側)の歯ぐきに穴が開いており、周囲をおすと膿が出てくる。


レントゲンを撮ってみると、▲の先の部分が黒くなっている。
これは、この部分が細菌感染を起こし、骨が溶け、膿胞と呼ばれる膿の袋ができていることを示す。

さてどうするか?
神経がない歯はこのような感染を起こしやすく、単純な感染ならば歯の内部(神経が通っていた管)を消毒してやれば治る。
しかし私は、いろいろな状況、症状より、この歯は「根が割れている」と判断をした。
その場合は、早く抜歯をしないと、感染が周囲に広がり、この歯の隣の歯にも悪い影響を及ぼす。

しかし・・・

割れ目が「ヒビ」の間は、割れているかどうかはレントゲンでもわからない。
「ヒビ」の部分が開いてきて、「割れ目」となって初めて確認できる。
しかし、そのときはさらに炎症が広がっていて、歯を支えている骨が大きく吸収されていることが多い。

なので・・・

ここが、歯科医としての経験と判断。
もし抜歯をして、割れていなければ、治療可能な歯を抜歯したことになってしまう。


抜歯をした。


器具を入れていくと、


ここまで入る。


この部分の穴とつながっている。


抜歯をした歯。
▼の所に、まっすぐに太い亀裂が入っているのがわかる。
ここが感染源になっていたわけである。

 
posted by maruoka-yoshimitsu at 09:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 治療その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
抜歯された歯は平成16年3月から平成19年6月まで3年以上経っていますが歯折は,平成16年の痛み出した時から有ったのでしょうか?私にも同じ様な歯が有るのでどうかと思います。
Posted by あき at 2007年08月07日 01:10
それはその時に抜歯をしない限りはわかりません。
経験から言うと、痛みが出た少し前に、ヒビが入り、そこから感染が始まって痛みが出たのではないかと推測できます。
ただその後ろの歯には、レントゲンに映るほどたくさんの歯石がついており、歯周病の急性炎症での痛みであった可能性もあります。
Posted by 丸岡芳充 at 2007年08月08日 11:30
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