抜きたくない感情#6より続く
今日は、本来ならば抜歯の判定をすべき歯を残して治療をしたケースをご紹介します。
70歳台後半の女性。
いつもきれいにされ、とても明るく素敵な方です。
とてもそんなお年には見えません。
詳しい治療経過はまたアップしますが、こんな状態のところもあり、残っている前歯もグラグラで、「咬むのが怖い」とおっしゃっていました。
まだ治療途中の段階です。
詳しい治療経過はまたアップしますが、通常でしたら抜歯の判定をするであろう歯を3本残してここまでになりました。
もちろん咬むことには何の不自由もありません。
では、なぜそれらの歯を残したか?
もしそれらの歯を抜歯してしまい、義歯をはずすとこんな状態になってしまいます。
このお口を鏡で見たらどんな気持ちになるでしょうか?
この方は「治療プランを立てる段階でつまずかない」方ですので、この抜歯プランをご説明したとしてもそれで納得されたかもしれません。
しかし、私は治療プランのご説明のとき、
「下の歯が1本だけしか残っていない状態、上の前歯が半分しか残っていない状態を御自分で見られたら惨めな感じがすると思うのです。
ですので、問題がある歯を3本抜かずに残して治療をしようと思います。
そうすることによって、義歯を外してもきれいな口元を作ることができます。
もちろんその歯は先々で問題を起こして、抜歯が必要な時がくるかも知れません。
そのときは抜歯をしますが、その時点では義歯を改造することで、大掛かりな治療をすることなく後のフォローが可能です。
いわば二期工事が必要になります。
どうお考えになりますか?」
とご提案しました、
「はい。それで結構です。そうして下さい。」
とお答えになりました。
この方のご年齢を考えると、あと10年、いかに活き活きと生きていくのか?が大きな問題となります。
女性ですので、活き活きと生きるためには外見は大変重要な要素だと思います。
そのための非抜歯の判定なのです。
もう少しで最終の義歯が入り治療が終了しますが、私はご満足いただいていると感じています。
抜きたくない感情#8に続く


