何が幸せか?は人によって違います。
医療について考えてみると、例えば、進行性のガンになっていることがわかったと仮定します。。
治療をしなければ余命は6ヶ月と宣告されました。
その場合、こんな予後が考えられます。
1.手術も抗がん剤も辛かったが、10年たっても再発せず元気
2.手術をしたが、あちこちに再発しており、3ヶ月で死亡。
3.手術をし一応生還したが、抗がん剤の副作用でほぼ寝たきり。
4.手術を拒否し、抗がん剤だけで3年生存。
5.一切の治療を拒否し5ヶ月目で急変、6ヶ月で死亡。
もっといろいろなケースはあるとは思いますが、これで考えてみましょう。
もちろん一番ベストなのは1.ですよね。
でも最近は手術や抗がん剤での治療を希望されない方も増えています。
抗がん剤の副作用はつらいですから。
では、2.と3.と4.では?
では5.の状況はどうでしょう?
これは価値観ですよね。
またこれらの選択は、年齢や状況によって変わると思います。
今の私なら、子供もまだ小さいですし、積極的な治療を選択するでしょう。
でも70歳のわたしなら4.を、80歳の私なら5.を選ぶのではないかなと思います。
京子さんは、これからの10年間女性としてもっとも輝く時期です。
もし矯正治療をするとなった場合の2年間の見た目の悪さ、苦痛(矯正治療は決して無痛ではありません)はかなりのものです。
「たった2年」か「2年も」はそれこそ価値観です。
京子さんの今の価値観はこの治療を選択したわけです。
治療前 治療後
この時期にこのような治療に踏み込めず、京子さんが40歳になっていたら・・・
そのときは京子さんはこのような治療は選択しなかったかもしれません。
また、治療前の状態は見た目もよくありませんが、クリーニングも大変やりにくいので、このままだと40歳の時には急速に歯周病が進行していたかもしれません。
現在はクリーニングには問題がありません。
状況は変わりますし、なかなか全てを見通すことは難しいですね。
確かに抜歯をしました。
でも現在の京子さんは大変満足しています。
口元を気にせず、素敵な笑顔を見せていただいています。
これが「戦域」で考えるべき抜歯の選択だと思っています。
その人が、今から幸せになれる治療は何か?
人生に何を求めているのか?
明日は、抜歯の判定をする歯を残して治療をした例をご紹介します。
抜きたくない感情#7に続く


