2005年04月17日

マグロのおじさん

日曜日の夜は外食が多い。
今日は、どこといっていい案がなかったので、子供達の希望を受け入れ回転寿司に行った。
いつも行列が出来る店で、今日はカウンターに家内、息子、娘、私の順に座った。
私の横は1席だけ空席だった。

食事も中盤にさしかかったとき、私の隣の席に中年の男性が座った。
ファミリータイプの店なので、1人で来る人は珍しい。
人間観察を趣味とする私は、その時点でこれは何かあるぞという予感がした。

何気なく、ちらちら見ていた。
その店は、目の前の液晶ディスプレイで注文ができる。
席に着くや否やそのおじさんは、赤だし1つとマグロを6皿注文した。
隣の娘に、
「横のおじさん、マグロ6皿注文したぞ。」
「へー。よっぽどマグロすきなんやな。」

それから、娘とまたちらちら見ていた。
その店のお茶は粉末緑茶というもので、小さなスプーンで1、2杯のお茶の粉末を湯のみに入れお湯を注ぐとちょうどよい。
そのおじさんは、最初に2杯粉末を入れ、お湯を注いだ。そしてその湯のみをしばらくながめていたが、スプーンに山盛りで1杯、また1杯と注ぎ足し、合計で7杯の粉末を入れた。
そしてやおらデザート用のスプーンでゆっくりとかき回し始めた。

次におじさんは生姜入れを手に取り、水用のコップに半分ほど生姜を詰め込み、そして生姜入れを持ち上げたっぷりと汁も注いだ。
もはやこのあたりで寿司どころではない。
「こらじろじろ見るな。」
「だって面白い。見てしまうんやもん。」

さあ次は、6皿のマグロをおじさんが無事に取れるかが問題である。
そうしているうちに赤だしが来た。赤だしは難なくカウンターの上に。
そのあと3皿おいて、問題のマグロの行列である。

1皿、2皿、3皿目まではスムーズに・・・が、
おじさん、4皿目でちょっとつまずき少しあわてていたが、何とか6皿のマグロがカウンターの上に並んだ。
さて、これからどうするのか?6皿並べて片っ端から平らげていくのか?
おじさんは皿の上のマグロを丁寧に移動させ、1皿に4貫ずつきれいに並べ、空いたお皿を3枚積み上げかたわらに。
「几帳面やな。」
「クスクスクス。」

そこで私は最後の一皿を食べていた。すると、
「ウソッ!お父さん。お父さん。甘だれや。」
「ウン?」
「マグロに甘だれかけはった。」

そこでまじまじと見てみると、
4貫ずつのった合計3皿のマグロの上にたっぷりの甘だれが・・・・・
そしておじさんは一口赤だしを味わったあと、その甘だれのかかったマグロをゆっくりと満足げに口に運ばれたのである。

蓼食う虫も好き好きだが、甘だれのたっぷりかかったマグロの味はあまり想像したくない。
しかし案外いけるのかも?(ウソです)

このおじさんの行動をもう少し観察していたかったのだが、店内は大変混雑していたのでここで席を立った。
湯のみには、スプーンが浸かったままだった。
気になるのはあの生姜の汁なんだが、どうしたのだろう?
posted by maruoka-yoshimitsu at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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