2012年08月01日

役に立った車いす

当院も開業して24年経つ。
患者さんも(私も)、お年を召してきている。
何かのパンフレットで見て、数年前に折りたたみ式の車いすを買った。
いずれ必要になる時もあると思って。

幸い、購入してから1回も使うことなく倉庫で眠っていた。

今朝病院に来ると、裏口の前の道路で、若い女性が倒れている。
その横で、青年が介抱をしている。
その道路は病院があるマンションの入り口につながっている。
多分そこの住人。

本日も朝から暑い。
熱中症か?それなら大変。
でも違った。

泥酔

にいちゃんはなんとか女性を起こそうとしているのだが、ほとんど意識がなく大変。
にいちゃんは汗びっしょり・・・・・というより滝のように汗が落ちている。
ここまで担いできて、力尽きた。

裏口から入り、エアコンをつけ一日の準備をした。
しばらくしてスタッフが出勤。
気になったので外をのぞいてみると、にいちゃんはさっきと同じ場所で途方に暮れている。

「大丈夫?」
「はい。大丈夫です。酔ってるだけなんで。」
「車いすあるけど貸そうか?」
「えっ。いいんですか?」
「いいよ。」
「お願いします。」

で、倉庫から車いすを引っ張り出して持って行った。
なんせ、初めて使うので、たたんであるのを広げるやり方がわからない。
固いのよ。
二人で、わっせわっせと汗をかきながら広げていた。
広がった。

「ギャーァァァッ」
にいちゃんが突然叫び出した。
「痛い。痛い。」

「どこが?」
「手!手!」

見ると兄ちゃんの左右の4本ずつの指がフレームの間に挟まれている。

そこで、また折りたたもうとしたのだが・・・・・・固い。
「痛いぃぃぃぃ。ギャアァァ」

そこに管理人さんも駆けつけて、なんとか折りたたんだ。

もう一度広げ、さて、ねえちゃんをのっけよう。
太ってはいないのだが、結構いい体格で、重い重い重い。
おまけにジーパンが太ももの辺までずり下がっていて、下着も丸見え。
ハンケツどころの騒ぎではない。目のやり場に困る。
また、完全に意識がないこともあって、にいちゃんと二人がかりでやっとこさ車いすに乗せた。

「あとで返しに来て。」
「ハイ。ここの住人なんで。」

にいちゃんは、入口のスロープを車いすを押しながら登っていった。

10分ほど経って、裏口のドアを誰かがノックした。
にいちゃんだった。
「ありがとうございました。お礼は改めて来ます。」
「いいよ。いいよ。
 それより、手は大丈夫?」
「大丈夫です。ちょっと大げさでした。」

お互い汗を拭きながらの一件落着。

多分ねえちゃんは、夕方ぐらいに目が覚めるだろうが、その時の頭やら、全身の痛みを想像すると・・・・

お礼に来るかな?(笑)

  
posted by maruoka-yoshimitsu at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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