仕事が終わって帰宅途中のお話。
自宅に帰る途中のコーナーにドラッグストアがある。
その店先の段ボールのディスプレイ棚が倒れて、商品が散乱していた。
それを中学生ぐらいの少年が一生懸命片づけている。
自転車を止めて近づいて、
「倒したんか?」
と尋ねると、
「倒れてたんです。」
と答えた。
昨日は風が強かった。
「そうか。店の人に言うてくるわ。」
と店内に入ったら、店員さんが一人でレジで接客中。
「倒れてますよ〜。」
「はい。はい。」
接客が終わったら片づけるつもりだった様子。
店の外に出てみると、少年はまだ片づけている。
段ボールが2段になっていて、おまけに下にはローラーがついている。
片づけても片づけても、風でまた倒れる。
「この上の段は下において。」
「はい。」
「もうそのぐらいにしておいていいよ。店の人がやらはるわ。」
「はい。わかりました・・・・・
ありがとうございました。」
自分の責任でもないのに、彼は私に「ありがとうございました」と言って、ペコンと頭を下げたのだ。
まだまだ日本も捨てたものではない。
昨夜はほのぼのした気分が続いた。
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