2011年05月24日

ユッケ#2


ユッケ#1より続く

じゃあなぜ今回のような事故が起こったか?

簡単に言えば、病原性大腸菌がいる牛の腸をさばいた設備、まな板、包丁を充分に洗ったり消毒せずに、精肉をしたことが原因。
それでも、その肉を、トリミングと言って病原性大腸菌が付着、増殖している表面を切り取って食べれば防げたかもしれない。
もちろん、加熱すれば問題は起きなかったかもしれない。

腸管出血性大腸菌は、75℃で1分以上加熱すれば死滅する。

今回は「経済性」の点でも大きな問題があった。
つまりトリミングすればユッケ用の高価な肉の量は減るわけで、歩留まり(利益)は少なくなる。
そのため、トリミングがされてなかった。

あの料理屋は安すぎる。
あの値段でまともな材料は使えまい。
それを「おかしい」と思うことも自己防衛の手段だと思う。

以前牛肉偽装問題で、ある社長がこう言った。

「安いものばかり求める消費者にも問題がある。」


私がたまに行く料理屋さんがある。
ご夫婦2人でやられている。
鰻の寝床のカウンター8席ほどのお店。

どちらも超ガンコ。
料理ができてきても話しこんだりしていると、「(料理が)冷める」とご主人からご注意を受ける。

古いお店。でもよく見ると、清潔。
それはトイレに行けばよくわかる。
タイル張りの和式便器のトイレ・・・・というより昭和の便所。
しかし、便器を手で触ることさえためらわずにできるほど清潔。
おばちゃんが毎日クリクリに掃除をしているのだろう。

トイレから帰ると、暖かいおしぼりを必ず渡してくれる。
そのおしぼりは、あのビニール袋に入ったおしぼり業者のものではない。
おばちゃんが、毎日持って帰り自分で洗濯している。

「あんな、何拭いたかもわからんもん使えん。」

なるほど。

大将は、一品料理を作ると、鍋、フライパン、天ぷら鍋・・・そのたびピカピカに洗ってからでないと次の料理はしない。

そこには時々隠しメニューとして「タン刺」があった。
これは美味しい。
私はここの生肉なら躊躇なく食べられる。
それで、事故にあったとしてもあきらめがつく。

古いと不潔は違うし、「大きいからいい」「小さいから心配」というわけではない。

ユッケ#3に続く

上記料理屋さんに行きたい方は、丸岡まで。
ご一緒しますよ。(笑)
ちなみに「タン刺」は期待しないでくださいね。

  




posted by maruoka-yoshimitsu at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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