昨夜ニュースを見ていたら、駒阪というお名前の方が出ていた。
それで、懐かしくおもいだした。
私の思い出は「駒坂(こまさか)さん」。
父親は徳島で、小さな会社を経営していた。
私が物心ついたときは、もう駒坂さんは父の会社で働いていた。
父の会社は文房具を扱っていた。
事務機器も大きく取り扱っていたので、官公庁、銀行、学校の顧客が多かった。
なので、3月になると年度替わりのため忙しい。
事務机100、椅子100、ロッカー20、保管庫10などの注文を1度に配達し、組み立てて配置しないといけない。
私は中学2年の春休みから、駒坂さんに頼まれて一緒にその仕事をしていた。
かなりきつい仕事だった。
高校1年の2月24日、父が他界した。
会社は一番上の姉の配偶者が引き継ぐことになっていた。
ただ、事情があり、私と母は不遇だった。
そして、歯学部に合格し徳島を離れることになった時に駒坂さんが、
「よっちゃん(私のこと)、○○日の夜、開けといてよ。」
「何?」
「うん。よっちゃんが徳島出ていくし、大島さんとご飯でも食べんで。」
大島さんも父の部下だった人。
そしてその当時、徳島では高級の部類に入った料理屋さんでごちそうをしてくれた。
そして、大島さんと二人で、
「よっちゃん。大変やろうけど、がんばるんでよ。」
と送り出してくれた。
多分もう80歳ぐらいだろうか?
お元気にしておられるだろうか?
昨日は父の命日だったこともあり、何か不思議な感覚だった。
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