ゴールはわかったが、とにかくもう少し口が開かないと治療ができない。
そのためにバイトプレートを作る。
これは、痛んだ顎関節を安静にし、異常な咬み合わせを強制的に正常にする治療器具。
これはあくまでも一時的に使用するものである。
装着前は1.8cmしか口は開かない。
バイトプレートを装着したところ。
前歯の接触により、奥歯の異常なあたり方が取り除かれる。
1ヶ月ほどで2.5cm開くようになった。
本当は3cm以上開いて欲しいのだが、この方は口が開かない状態で10年以上過ごされており、顎関節が硬直しているのだと思われる。
バイトプレートを装着する前に、その予想は説明してある。
これから実際の治療に入っていく。
顎関節症と開口障害#4に続く