2009年09月03日

食道がん#4


食道がん#3より続く

「木屋町も変わったなあ。」
「また新しいイタメシ屋もできた。ええ店で2回ぐらい行った。」
「そうなん。」
「Uの2軒下」
「へー」

「うち(ラーメン屋)も韓国の『京都大阪神戸』のガイドブックに載って、外国人くるくる。」
「そうなん。」
「お店は奥さんがやってるの?」
「そう。頑張ってるで。でも、今年はあかんかった。去年はよかったんやけどなぁ。」
「それはどこもや。」
「まるちゃんとこは?」
「うちも、今年は悪いよ。」
「へ〜。そんなもんかぁ。」

「Kさん。やっぱり京大がええよ。」
「うん。そうや。ほんでも、ここ広いやろ。」
「そう。俺も迷たわ。帰り、チャリ止めたとこまでいけるか自信ないわ。」
「ははは。ここ(8階)の下に売店があってな。」
「地下やろ。あったあった。」
「そんで、ここ北病棟やけど、南病棟のほうまでずーっといくと、ローソンがあるんや。」
「へー。そんなんあんの?」
「一回見に行こうって思ってな、これ(点滴の装置)引っ張っていったんやけど、なかなか行きつかへん。」
「そんな広いの?」
「800mぐらいあんで。そんで、しんどうなって歩けへんようになった。しゃあないから警備員さんに『8階に電話して、ストレッチャーか車椅子持ってきてもらって』って電話してもろうた。」
「あぁあぁ。迷惑な患者や。」
「このあいだ、廊下でバタッて倒れてな。足に力はいらへん。」
「食べてへんもんなぁ。」
「そしたら、看護師さんらが、ばーって走ってきて。」
「大丈夫やったん?」
「大丈夫やったんやけど、それからもうブラブラせんとってって言われてしもうた。」
「トイレは?」
「小はカップにしてって。」(大きな紙コップが重ねてあった)
「これになぁ。」
「大はトイレいくんやけど。行くときはこれ(ナースコール)押して、誰かに来てもらわなあかん。」
「そうなん。」
「そしたらな。してる間、外で待ってられるんや。」
「はぁ。」
「もう。落ち着いてできへん。」
「ははは。」
「大ぐらいゆっくりさせてよ。」
「くさいな。」

そのうちKさんはもぞもぞと、ふとんを体にかけました。
「Kさん。寒いんか?」
「ううん。大丈夫。」
「そう。」

ふとんをかけたのは、もう疲れてきたのだろうと思い、
「Kさん。なんか要るものあるか?」
「なーんもいらん。」
「そや。今度は写真集やなしに、こーんな大きなフィギュアもってこうか?」
「や、や、やめてや〜。」
「はははは。」
「Kさん。帰る。また来るわ。」
「そう。まるちゃん。楽しかったわ。」

これが、私のお見舞い。これでいいのだと思っています。

帰って娘に、
「Kさんのお見舞いに行くか?見たらショックやと思うけど。」
と聞いてみました。たぶん「行かない」と言うと思いながら・・・・
すると、
「行く。時間合わせて。」と言いました。
少し意外だった。

次の計画は考えてあります。
娘はドアの外で待たせておいて、
「Kさん。Kさん。来たで。今日はやっぱり、大きいフィギュア持ってきた。」
と言って、いきなり娘を見せてみよう。
びっくりするやろなぁ。
posted by maruoka-yoshimitsu at 09:09| Comment(0) | TrackBack(1) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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