2004年12月10日

プラークコントロール


初診時の状態。
虫歯があるのはお分かりになると思いますが、一見するときれいにされているようにみえます。
しかし、虫歯の原因は食べかすではありません。これは90%以上の方が誤解されていることです。
虫歯の原因はプラークと呼ばれるものを構成する細菌が出す酸によります。


この赤く染まった部分がプラークです。
理科系の勉強をされた方なら、細菌の観察をするときに染色をして、細菌に色をつけて顕微鏡で観察したことがあると思います。
これも同じものと考えていただいてかまいません。
つまり、この赤い部分はほとんどが細菌の塊なのです。
通常お口の中には、300種類、数千億個の口腔内常在菌がいます。


私たちは、ブラッシングとは言いません。「プラークコントロール」と言います。
なぜなら、このような部分のプラークを歯ブラシだけで除去することは不可能だからです。
プラークコントロールの主力はこのフロスです。


もちろん、ブラシも使います。
当てる位置、角度をしっかり練習します。

私の病院では、治療に先立ち、プラークの詳しい内容をプロジェクターなどを使ってご説明し、実際にやっていただいて、お口のなかから虫歯や歯周病の原因を、患者様自身が取り除けるようになってから治療を始めます。(もちろん、咬みにくいとか、見た目が悪い部分があれば、仮の歯などを作ってからですが)

そこで、どうしてもプラークコントロールができない方、フロスをするのが面倒だ、というような患者様にはどうするか?
ここで『自己責任』です。

「○○さん。フロスは面倒ですか?」
「うーん。ちょっとねー。」
「ではもうこちらでは、プラークコントロールのお話はしないほうがよいですか?」
「そうやねー。」
「わかりました。それでは治療に入っていきますが、○○さんのお口になかには、虫歯と歯周病の原因が残ったままです。
ということは、これから私が治療をしますが、またその歯が悪くなる確率はかなり高いと言うことはお分かりいただけますね。」
「はい。」
「それでは、次回から治療をはじめます。」
というやりとりになるだけのことです。


プラークコントロールが終了しました。

治療しました。

後は、定期的に来ていただいて、プラークコントロールはできているか?虫歯ができていないか?歯周病は進行していないか?などを担当の歯科衛生士がチェックし、そして歯石を取ったりといったメインテナンスを続けていくことになります。
posted by maruoka-yoshimitsu at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 診療ポリシー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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