以前勤務していたスタッフのご親戚の方。
右下のこの部分にインプラントを2本植える。
失敗は許されない。
が、そんなに骨の状態は悪くないので楽な手術だと油断していた。
開けたところ、専門的になるがすでに状態は悪い。
タラリと汗が流れ始める。
2本入れたが、▼の部分の骨、特に内部の骨が柔らかくインプラントが安定しない。
正常な固さがリンゴぐらいだとすると、ここは熟したバナナほどしかない。
これではダメである。
一度入れたインプラントを撤去し、
ちょっとした工夫をし、もう一回り太い径のインプラントを入れなおす。
骨が柔らかいからインプラントが安定しないわけで、いくら太い径といっても、ここでマニュアル通りのドリリングをすればまた安定しない。
この工夫は経験を積まないとできない。
ただ患者様にはこのことをよく説明し、結果はまだわからないことをしっかり伝えておく・・・のだが、
手術をして2日目の早朝7時半、この方から電話があった。
「先生、昨日の夜寝る前は2本見えてたのですが、今朝起きて見たら、1本しかないように思うんです。
寝ている間に1本どこかに行ったんでしょうか?」
「では今日来てください。」
「ハイ」
少し心配させすぎたのだろう。
来ていただいたら・・・・・
2本ともしっかり存在していた。
3日後ぐらいは一番腫れが大きくなるときなので、歯ぐきがかぶさって少し見えにくくなっていたのが原因。
まあ、3日後ぐらいで心配されたようなことは起こらない。
1週間後
これから抜糸
10日後
15日後
ピンセットの背で叩くとキンキンと金属音がする。
これがOKの印。
このITIインプラントは通常は手術後6週間たてば上に歯を作ることができるが、今回は3ヶ月このままで置いてから、歯を作ることとした。


