2004年11月23日

バイトプレート

37才女性。現在治療中のお姉さんからのご紹介。
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「とにかく顎が痛い」と両方の耳の下を押さえられる。
現在プランニングが込み合っているため、とりあえずバイトプレートを作ることになった。もちろん実際のお口の中で、異常な咬み合わせがあることは確認済み。
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顎を前に動かしたとき、○はあたってはいけない。
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顎を左右に動かしたとき、○はあたってはいけない。

バイトプレートの作成開始。
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左はハノー咬合器という。バイトプレートはこの咬合器が一番作りやすい。もちろん歯と顎関節(がく関節)の位置関係は正確に再現されている。
模型の上に、粉と液を混ぜると固まる樹脂を乗せて、形を作る。
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あとは、足したり引いたりの単純な孤独な作業である。

完成。
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まっすぐ咬んだときには、全体が均一に接触する。
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顎を前に動かしたとき、前歯だけが当たり、奥歯は接触しない。
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顎を左右に動かしたとき、犬歯を中心とした2〜3本の歯が当たり、奥歯は接触しない。

原則的に夜間、これを口に入れ、1ヶ月ほど経過を見る。
それで、症状が消えていけば、次に歯を削ったり、かぶせたりして、歯の形を変えて正常な咬み合わせを作っていく。
これが顎関節症(がく関節症)の治療手順です。

昨日予約なしで飛び込まれた19才の女性。
「顎が痛くて口が開かない。」
「私のホームページの顎関節症のページは見られましたか?」
「はい見ました。」
「それでは、・・・」
ともう一度詳しく説明すると、
「歯を削るのですか?それじゃあもういいです。」(治療はしないということ)
何を見てこられたのだろうか?
とても忙しいときに、受付から始まって、ここまで行き着くまでに40分ほどかかっている。

また、これは他の方。
「虫歯だったら削るのもあきらめがつきますが・・・」
「ではこの顎関節症の症状はどうされます?」
「・・・沈黙・・・」
虫歯(歯牙う蝕症)も顎関節症も病気であることに変わりはありません。
「ではこのまま我慢されるのですね?」
ウーン。」

先月こられた方は、
「何か薬を飲んだら治るのかと思って来ました。」
とのことだった。

残念ながらまだ顎関節症の飲み薬は開発されておりませんし、また1〜2回の簡単な処置で顎関節症がよくなる活気的な治療法を私はまだ知りません。

顎関節症の治療は、バイトプレートひとつ作るのにもかなり手間と時間のかかる治療です。
簡単な処置を最優先に考えている場合は(治る治らないは別にして)、整骨院などの受診をお勧めします。
よく内容をご理解した上で御来院下さい。
お互いに時間の浪費は避けたいものです。
posted by maruoka-yoshimitsu at 14:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 顎関節症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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